加爾基 精液 栗ノ花

加爾基 精液 栗ノ花 (CCCD)

加爾基 精液 栗ノ花 (CCCD)

まず最初に、このアルバムは「最近、東京事変椎名林檎にハマりました!」という人にはお奨めできません。
勝訴ストリップ」や「無罪モラトリアム」、ましてや東京事変の作品とは全く違う仕上がり。
深くて重い音の中にある日本らしさ、初聴では不気味さや恐怖を感じることもあるかもしれません。
自分も1周目ではよく理解できませんでしたが、何度も聴いていく内にクセになってきました。
最初の「宗教」で引き込まれ、「葬列」が終わる頃には既に洗脳?されているでしょう。
曲ひとつひとつのクオリティも高いのですが、それ以上に「一連の作品」として評価したいです。
11曲全てが、このアルバムの世界観を見事に表現している。非常に完成度の高い作品。
唯一不満を挙げるとすれば、CCCDであり音質があまり優れていないところくらいでしょうか。
勝訴〜や無罪〜なども非常に優れた作品ですが、自分はこの「加爾基 精液 栗ノ花」が一番好きです。


2曲目の「ドッペルゲンガー」の乱れ飛ぶようなベースが、未だに耳から離れません。